調律師の声

弾かれる方ときちんと向き合うことが大切。
岐阜県勤務 池田歩月
(54期生)

私が調律師を志したのは中学生の頃でした。進路を考えたとき以前から漠然と音楽に関わる仕事がしたいとは思っていましたが、そのなかでも一番心惹かれたのが、ピアノの表面的なことだけでなく内部まで深く関われる調律師でした。

調律師になると決めてから早く調律の勉強がしたかったため、カワイ音楽学園での生活は楽しくて仕方ありませんでした。ピアノのことばかりを毎日勉強でき、尊敬する恩師に出会え、なにより同じ志を持っている仲間がいる。置いていかれないように、負けないように毎日必死で、あっという間に一年が終わってしまいました。共に切磋琢磨した仲間は、いま配属先は全国さまざまですが、同じ会社にいるということが、時には支えになり、ライバルにもなる大切な存在です。

現在は、ご家庭や学校などの調律、修理などを行うことが私の仕事です。現場に出て調律師として仕事をするようになり、ピアノはもちろんですが、そのピアノを弾かれる方にもきちんと向き合うことの大切さをより感じました。演奏者の声を聴き、気持ちを考え仕事を行うことは、難しく、壁にぶつかることも多いですが、お客様に納得していただけたときの喜びは計り知れません。いつまでもお客様に満足して頂けるよう、もっと良く、もっともっと良く、という気持ちをいつまでも持ち続け仕事をしていきたいと思います。

*掲載内容は、平成30年2月時点の情報です。所属および文章の内容等は、現在と異なる場合がございますので、ご了承ください。