先輩調律師の声
ピアノの音色から感動を届ける為に
カワイアメリカ勤務 市川直人

幼少時はピアノを奏で、学生時代はトランペットを吹く吹奏楽に没頭し、音楽に満ちた日々を送りました。将来は音楽関連の職に就きたいと思い、導師の助言を受け、ピアノ調律師を志しました。高校を卒業した後、カワイピアノテクニカルセンター(現在のカワイ音楽学園)に進学しました。ピアノの構造や調律、整調について学び、毎週の試験に向けて励みました。また、勉学と生活を共にした仲間との思い出は、今も私の宝物です。
卒業後、河合楽器製作所で調律師としてのキャリアをスタートし、2004年に入社しました。河合楽器を選んだ最大の理由は、海外研修制度が魅力的だったからです。東京で約8年間勤務した後、2012年には念願かなって、ヨーロッパで1年半の海外研修を受けました。海外研修を終え、Shigeru Kawaiピアノ研究所で、フルコンサートピアノの最終調整や国内外のピアノコンクールやマスタークラスでのピアノ調整、アーティストサービスを担当しました。
2021年2月からは、中部支店の調律技術指導部に配属され、コンサートや音楽大学のレッスン室などのピアノ調整を担当しました。
2022年11月からは、北米に拠点を移し、コンクールやマスタークラス、またShigeru Kawaiユーザーのご自宅を訪問、ピアノ調整を行い、カワイアメリカのMPAとして活動しています。
調律師として、技術の向上に努め、ピアノの音色を通じて感動を届け、音楽を通じて夢や希望を提供し、ピアニストや顧客から信頼される存在であり続けることを目指しています。
※掲載内容は、2022年4月時点の情報です。所属および文章の内容等は、現在と異なる場合がございますので、ご了承ください。